けーすけ先生です。
チャイスタ☆保育員として、『あそび』について書いてみました。
チャイスタ☆は、あそびはあそび込むことが大事だと
考えています。それを訴え、実践してきました。 あそびは、あそび込むことでより楽しく深いあそびになるのです。
『チャイスタ☆では、どんなあそびをしようか?』
『子どもたちにとって良いあそびとは?』と模索してきました。
その中のひとつ異年齢集団あそび『缶蹴り』。
缶蹴りは世代を超えて受け継がれてきた路地裏あそびです。
放課後、空き地など路地裏で自然と子どもたちが集まって楽しそうにあそぶ声に誘われて、どこからともなくたくさんの仲間が集まってきて、『いーれーて♬』『いーいーよ♬』と始まるあそび。
私たちが子どもの時、あそびを知っている年上の子があそびに入ってきた仲間にあそび方を教えていました。私も教わり教えてきたものです。
缶蹴りは、
創造性、発展性、味方同士のコミュニケーションや仲間
と作戦を立てたり、空間認知能力(あまりこういう言葉
は使いたくない)など色々な力が育つと思われます。
ゆーこ先生は缶蹴りを保育の中で、子どもに伝えたいあそびとして位置づけていました。『必ずやろう!!』と前から保育員たちと話し合っていました。
夏休みに地域のお寺さんと顔見知りになり、境内であそぶことができたのがいい機会でした。
チャイスタ☆の子どもたちに『缶蹴り知っている人いる?』と聞くと、ほぼいませんでした。
聞いたことあるけどあそび方を知らない。
ルールを説明し、いざ始まると隠れるばかりなので、あそびに動きがありません。
缶蹴りで動きがなければただのかくれんぼ。このままでは缶を蹴ることなしに終わってしまいます。
子どもたちにはこのあそびの楽しさがどこにあるのかわかってほしいのです。
例えば、鬼の動きもあそびの楽しさのひとつです。
しかし、あそびが始まっても、黙っていては、鬼は缶を離れません。
試しに一言ただただ『缶から離れてみな。』と言って見ましたが、やはり鬼の楽しさがわからないので缶を離れることは恐怖しかない。
こどもたちにとって、本来そのスリルはとてもとても楽しい冒険なのですが。
缶蹴りを2・3回やっても変化はありません。
どのようにしたら、おもしろくなるか少しヒントを出してみました。
それだけでもあそびに変化が起こりました。
缶蹴りは隠れている人がいかにして缶を蹴るか?があそび込むことによって良いアイディアを浮かべ、実践できる楽しいあそびです。仲間とのチームワークも大切です。
鬼はどのようにしてたくさん隠れている人たちを 見つけるか?をあそび込むうちに考え、実践できる非常に楽しいあそびです。
仲間がそれはすごいと思えるアイディアを実践した時、 それを自分でもやってみることで、 あそびのレベルが上がり、 とてもエキサイティングでスリル満点の楽しいものになっていきます。
これは、すべてのあそびに通じるものです。
これを子どもたちの中に育てていきたいと思います。
豊かな子ども時代を過ごしてほしいと願いつつ、
日々あそびを考えて保育しております。
チャイスタ☆の真骨頂です。
とは書きましたが、あそびを文章で書かなければならない時代になってしまったのかと少し寂しい気持ちです。